【ワークグループとドメインについて】

                このHPは、ワークグループとドメインの概要についてまとめたものです。



複数のサーバーや、クライアントPC等のネットワーク環境を構築する場合、使用するユーザーアカウント、PC、共有するリソースの管理方法が重要になる。Windowsには、「ワークグループ」と「ドメイン」という管理方法の異なる2つの環境が用意されている。




1-1 ワークグループとは

「ワークグループ」とは、ネットワーク内のコンピュータを一覧表示するための論理的なグループ。
ユーザーと資源の管理を各コンピュータで分散して行うネットワーク形態のこと。
ワークグループでは、
各コンピューターに専用の「SAMデータベース」があり、リソース管理やユーザー認証は各コンピューターごとに実行される。









利用者がユーザーとして登録されているコンピュータでは、「ログオン」という操作によって、コンピューターを利用することができる。ユーザーの登録がされていないコンピューターでは、ログオンできないため、コンピュータを使用することは不可能になる。全てのコンピューターを自由に使用するためには、すべてのコンピューターにユーザーの登録が必要になる。







1-2 ドメインとは

「ドメイン」とは、ユーザーとコンピューターの管理を集中して行うネットワーク形態のこと。ドメインには、「ドメインコントローラー」と呼ばれる管理用のサーバーが、少なくとも1台は存在する。

ドメインのメンバーであるコンピュータやそれを利用するユーザーは、
ドメインコントローラが管理する「ディレクトリデータベース」に登録される。
これによって、
ユーザーとコンピューターは、ドメインコントローラで集中管理することができる。ワークグループで運用する場合は、各コンピュータに利用者としての登録が必要だが、ドメインの場合は、ドメインコントローラにさえ登録されていれば、ドメイン内のどのコンピューターを使用してもログオンして、ドメイン内の資源を使用することができる。

ドメインに参加するには、ドメインコントローラー上でコンピューターを登録するか、または参加するコンピューターからドメインコントローラーにアクセスし、認証を受ける。
ユーザーは、コンピュータ起動時のログオン画面にて、ログオン先に所属するドメイン先の名前を指定することで、ドメインにログインできる。