【ActiveDirectoryについて】


              このHPは、ActiveDirectory(グローバルカタログサーバー)についてまとめたものです。



1-1 グローバルカタログサーバーとは

下記の点を満たすフォレスト構造の場合、十分に高速な検索ができないことがある。

・検索データが、自分の所属ドメイン以外のドメインコントローラーで保持されている。
・検索データを保持するドメインコントローラーが、遠隔地に設置されている。



「グローバルカタログ」とは、ユーザーがオブジェクトを検索するときに使用するActiveDirectoryデータベースの事。
グローバルカタログを利用することにより、
配置しているドメインが不明でも、オブジェクトを検索することができ、インデックスの役割をもつ。
これにより、
ユーザーは複数ドメイン環境で得たい情報が、どのドメインのどのサーバーにあるかを意識することなく使用できる。

「グローバルカタログサーバー」は、フォレスト全体で、検索対象となるオブジェクト情報を格納しているサーバー。
既定では、フォレストルートドメインのディレクトリデータベースと、フォレスト内の別ドメインの検索対象の情報を持っている。


ユーザーがログオンするときは、
グローバルカタログサーバーにアクセスして、自分の所属しているグループを確認する。
ActiveDirectoryでは、
グローバルカタログにアクセスできない場合は、ユーザーはドメインにログオンできない。


グローバルカタログサーバーには、別ドメインのオブジェクト情報も格納されているため、複数のドメインがある環境では、ドメインコントローラー間のレプリケーションを考慮し、グローバルカタログサーバーを配置する必要がある。
シングルドメインの場合は、
グローバルカタログサーバー間での複製トラフィックは発生しない。