【マウントについて】


このHPはマウントについてまとめたものです。


1-1  ファイルシステムのマウントとアンマウント

あるファイルシステムに別のファイルシステム を組み込んで、全体として1つのファイルシステムとし て扱えるようにすることをマウントという 。マウントした時に、ファイルシステムが配置され るディレクトリをマウントポイントという。

ほとんどのLinuxディストリビューションでは、 CD-ROMドライブやフロッピーディスクなどの一時的に利 用するリムーバルデバイス をマウントするためのマウントポイントが、/mntディレクトリ以下にあらかじめ用 意されている。



上図では、/mnt/cdromディレクトリをマウントポ イントに指定して、CD-ROMをマウントしている。 その結果、CD-ROM内のdata ディレクトリは、/mnt/cdrom/dataとしてアクセスできるようになる。



1-2  パーティションとファイルシステムの情報表示

/etc/fstabファイルには、デバイスファイル名とマウントポイ ント、ファイルシステムの種類(ファイルシステム)等 が記述されて いる。マウントするときには 、この設定フ ァイルが参照されるため、よくマウントするファイルシ ステムを記述しておく。下記は、一般的な/etc/fstabの例








1-3 マウントとアンマウント

★mountコマンド

マウントを行うにはmountコマンドを使用する 。mountコマンドの実行形式は以下の通り。

mount 【オプション 】
mount 【オプション 】【デバイス名】【マウントポイント】

オプションなしでmountコマンドを使用すると 現在マウントされているデバイスが一 覧表示される。mountコマンドのオプション は以下の通り。





次の例では、/wwwディレクトリをマウントポイント として、/dev/hda9をext2ファイルシステムとしてマウン トしている。

# mount -t ext2 /dev/hda9 /www

次の例では、/mnt/cdromをマウントポイントとして 、CD-ROMをマウントしている。

# mount /mnt/cdrom

この例では、ファイルシステムタイプやデバイ スファイルが指定されていないが、mountコマンドは引数が省略された場合 でも、/etc/fstabを参照して、適切なオプションを自動 的に設定する。

★umountコマンド

アンマウントを行うには、デバイスファイル名かマウントポイン トのいずれかを指定してumountコマンドを実行する。 umountコマンドの実行形式は以下の通り。

umount【オプション】 【デバイス名/マウントポイント】

■umountコマンドのオ プション



/etc/mtabファイルには、マウントされているファイルシステム の情報が格納されている。/etc/mtabファイ ルはmountコマンドやumountコマンドが使用しているファイルであり、ユーザーが手 動で書き換えることはない。

次の例では、/dataにマウントした/dev/hd5パーティ ションをアンマウントしている。

# umount /data

これは、次の様にしても同じ。

# umount /dev/hdb5